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論文・著書情報


タイトル
和文:コンクリート内部の鉄筋腐食によるひび割れの検知に対する比抵抗モニタリングの適用可能性検討 
英文: 
著者
和文: 西田孝弘, 岩波光保, 川端雄一郎.  
英文: Takahiro Nishida, Mitsuyasu Iwanami, Yuichiro Kawabata.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文:第66回セメント技術大会講演 要旨 
英文: 
巻, 号, ページ Vol. 66        pp. 108-109
出版年月 2012年5月29日 
出版者
和文: 
英文: 
会議名称
和文:第66回セメント技術大会講演 
英文: 
開催地
和文:東京 
英文: 
アブストラクト 現行の港湾コンクリート部材の点検診断では、目視を主体とした調査が行われている。他方、予防保全的な観点から、変状が表面で認められる前に劣化の程度を検知可能なモニタリング方法の確立が望まれている。これを受け、著者らは比抵抗のモニタリングにより、塩害による劣化程度を評価する方法について検討を始めた。その中で、比抵抗は含水状態や温度の変化を鋭敏に検知し、その変化程度を指標とする塩害の劣化程度判定の可能性を見出した。 一方、比抵抗に関する既往の検討ではコンクリートの品質を把握することに主眼が置かれており、試験条件や配合、含水状態等が比抵抗に及ぼす影響の要因分析1)、及びコンクリートの緻密性2)や拡散係数3)の評価法としての比抵抗法の有用性が示されている。上記では、含水状態や温度等の環境の影響を補正し、緻密性や拡散係数等のコンクリート自体の「品質判定指標」を得ることに主眼が置かれている。しかし、港湾のコンクリート部材が曝される環境では、乾湿繰返し作用を受ける部位が多く、含水の影響を逐次補正することが困難な部位もある。 そこで、本研究では、コンクリートの乾湿繰返しにおける比抵抗の変化を積極的に利用し、その変化度合を指標とした点検・調査技術に関して検討した。特に、内部で腐食ひび割れが生じた後の電流経路を想定し、表面からの水分蒸発による比抵抗の変化速度から表面では認められない内部の腐食ひび割れを検知する方法に関して検討した。

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