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論文・著書情報


タイトル
和文:アラビア半島南東部における石器時代遺跡の遺りやすさに関する地考古学的考察 
英文:A geoarchaeological study of the persistence of Stone Age sites in the southeast Arabian Peninsula 
著者
和文: 近藤康久, 野口 淳, 三木健裕, 小口 高.  
英文: Yasuhisa Kondo, Atsushi Noguchi, Takehiro Miki, Takashi Oguchi.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文: 
英文: 
巻, 号, ページ        
出版年月 2013年5月21日 
出版者
和文: 
英文: 
会議名称
和文:日本地球惑星科学連合2013年大会 
英文:JpGU 2013 
開催地
和文:千葉 
英文:Chiba 
ファイル
公式リンク http://www2.jpgu.org/meeting/2013/session/PDF/B-PT28/BPT28-02.pdf
 
アブストラクト アラビア半島南東部では近年、アラブ首長国連邦のジェベル・ファヤ遺跡やオマーン南部のドファール地方で、 解剖学的現代人が東アフリカからこの地域を通って南アジア・中央アジア方面へ拡散していった可能性を示唆する石器群 の発見が相次ぎ、現代人の「出アフリカ・南回りルート」として研究者の注目を集めている。これをうけ、2012 年12月から 2013年1月にかけてオマーン内陸部のアル=ワフラ地区およびワディ・アル=カビール地区において遺跡分布調査をおこなったところ、複数の石器時代遺跡を同定することができた。発見した石器群は、中部旧石器時代から上部旧石器時代、新石器時代以降(先ハフィート期)に属するものまで多岐にわたる。これらの石器は、製作材料となる良質な チャートの岩脈のある丘陵の裾部もしくは山麓の扇状地縁辺で採集される頻度が高かった。また、丘陵頂部に造営され た積石塚に石器集中が伴う事例も複数確認された。これらの石器撒布地点における地表面の観察および試掘の結果、(1) 山麓や古い段丘上では風成作用が卓越しており、デフレーションにより細粒物質だけが移動し石器が地表に露出している こと、(2)山麓扇状地では崩積または沖積作用により原位置を離れた石器が散布していること、(3)低位面では沖積作用により更新世の地形が失われ、完新世の遺跡だけが遺存していることが明らかになった。

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