本文ファイル公開件数が4000件を突破しました!
2015/10/2
■ 本文ファイル公開件数が4000件を突破しました
2015年7月13日、T2R2システムにて学外公開されている論文等の本文ファイルが4000件を突破しました。研究者の皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
今後もT2R2システムでは、本学の研究成果を世界へ向けて発信して参ります。
引き続きT2R2システムへのデータ入力と本文ファイル登録にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。
■ 記念インタビュー
4000件目の本文ファイルをご登録くださいました小西玄一准教授(大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻)から、T2R2システムに登録された論文についてコメントをいただきましたのでご紹介します。なお、以下の論文は掲載誌発行元提供のバウチャーでオープンアクセス化されており*、T2R2システムでは出版社版ファイルを公開してくださっています。
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Royal Society of Chemistry(英国王立化学会)のGold for Goldプログラムにより、
当学会の電子ジャーナルコレクションを契約している本学に対し、当学会発行誌への掲載論文をオープンアクセス化できるバウチャーが提供されました。
通常、掲載論文をオープンアクセスにする場合、APC(Article Processing Charge/論文処理費用)を支払う必要がありますが、このバウチャーを使用することで、
APCを支払うことなく掲載論文をオープンアクセスにできます。 |
コメント
- 上記論文の概要を教えてください。
二光子励起顕微鏡(TPFM)は、特に医療分野で期待されている光学技術であり、低侵襲・高深度で生体を観察することを可能とします。この分野では、高性能蛍光色素の開発が強く求められています。我々は、小さなサイズで細胞等に取り込むことができ、生体の中でも最もよく光を透過する領域(650-1100 nm)で強く二光子を吸収し、近赤外領域で高い発光効率を示す色素の開発に成功しました。実際にミトコンドリアの染色において、従来の色素よりも高感度のイメージングに成功し、さらに最近開発された汎用光源であるファイバーレーザーでも使用できることを示しました。
- T2R2システムで公開されたファイルをどのような方々に読んでいただきたいですか?
ケミカルバイオロジー、医学、化学の研究者だけでなく、他の分野の研究者や学生にもぜひ読んでいただきたいです。
- 今後の研究活動のご予定を教えてください。
1050 nmのファイバーレーザー光源を用いて、取り出した細胞や生体組織だけでなく、生きている個体そのものの深部の観察に取り組んでいます。将来、癌や様々な病気の早期発見のための二光子励起顕微鏡を用いた内視鏡が製作できると思います。
■ T2R2システムに本文ファイルを登録すると、このようなメリットがあります
- 登録された本文ファイルは大学が永続的に保守・管理します。
- 登録された本文ファイルを一元的に管理することができます。
■ T2R2システムで本文ファイルが公開されると、このようなメリットがあります
T2R2システムに登録されている論文は、Google等の検索エンジンやGoogle Scholarの検索対象となっており、全世界の研究者からアクセスされる機会が多いため、業績の可視性が一層向上します。特に本文ファイルが公開されると、新たな読者を獲得することで被引用回数の増加につながる可能性が高まります。
■ T2R2システムで本文ファイルを登録する際のご注意
- 本文ファイルの公開を希望される場合、共著者への許諾確認は登録者ご自身にて事前に行っていただきますようお願いします。
- 出版社の規定によっては、ファイルの差替が必要になることや、ファイルの公開ができないこともあります。
■ T2R2システムで本文ファイルを公開するには...
詳しくは、こちら(リンク先PDF)の2~3ページをご参照ください。
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