Abstract |
資料活用領域における,指導法の開発や教材論についての研究は多く行われてきた.しかし, 生徒の活動を捉え,目的に応じて,資料を収集し,整理して,統計的な知識や技能を活用して, 判断したり,表現したりする学習活動そのものを評価する方法については,十分に確立されてこ なかった.そこで,筆者らは,パフォーマンス評価について着目して,資料活用領域における評 価の方法としての可能性について議論した.更に,西仲・吉川(2011)で示された電池の寿命の 課題をパフォーマンス評価の観点から捉え直して,学習支援を行いながら,授業における生徒 の活動を評価することについて述べる.そして,ペーパーテストのように特別な時間や空間を用 意するのではなく,1 つの授業の中で,学習と一体化した評価を行っていく事を提案する. |