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Publication Information


Title
Japanese:混雑屋内伝搬環境におけるクラスタ電力変動特性推定手法(オーガナイズドセッション「自然と生活環境との適合を目指す電波伝搬の研究」) 
English: 
Author
Japanese: 齋藤 健太郎, 今井 哲朗, 北尾 光司郎, 奥村 幸彦.  
English: Kentaro Saito, 今井 哲朗, 北尾 光司郎, 奥村 幸彦.  
Language Japanese 
Journal/Book name
Japanese:電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 
English: 
Volume, Number, Page Vol. 114    No. 148   
Published date June 2014 
Publisher
Japanese:一般社団法人電子情報通信学会 
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Conference name
Japanese: 
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Conference site
Japanese: 
English: 
Abstract LTEやLTE-Advancedに基づく近年のセルラーネットワークではMIMO伝送は必須技術になっている.MIMO伝送における伝送性能は伝搬チャネル特性に深く依存しており,システムの性能評価のため様々なMIMOチャネルモデル及びその拡張が検討されてきた.近年では,屋内オフィス,店舗や屋外ホットスポット環境等,多くのユーザが集まる混雑環境におけるMIMOチャネルモデルが注目されている.これらの混雑環境では伝搬素波がエリア内に存在する歩行者によって頻繁に遮蔽される事で大きなシャドウイングやフェージングが引き起こされ,MIMO伝送性能特性にも影響する事が知られている.周辺歩行者によるチャネル変動の影響をチャネルモデルに組み込むためには,周辺歩行者により各クラスタの受信電力がどの様に変動しているか推定し,モデリングしてゆく必要がある.本稿では混雑環境におけるMIMOチャネルモデリングのフレームワークを提案する.まず歩行者が存在しない条件で測定を行いベースとなるクラスタ伝搬パラメータを推定する.次に歩行者の存在する条件で測定を行い各クラスタの受信電力変動特性を推定する.昼食営業時間中のカフェテリアにおいて3GHz帯のチャネルサウンディングを行い,提案手法を用いてクラスタ受信電力変動特性の推定を行った.測定結果より,動的条件ではクラスタの平均受信電力が静止条件に比べて-11.3dBから1.3dB程度変動する事を示した.またクラスタの伝搬遅延が増大するに従って平均受信電力がより大きく減少する事を示した.クラスタ受信電力変動標準偏差は0.9dBから2.4dB,クラスタ受信電力変動相関時間は0.7秒から1.1秒であり,クラスタの伝搬パラメータとの明確な相関は見られない事を示した.

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