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Publication Information


Title
Japanese:SHF帯屋内準静止環境における受信電力変動特性 
English: 
Author
Japanese: 齋藤 健太郎, 今井 哲朗, トラン ゴクハオ, 奥村 幸彦.  
English: Kentaro Saito, 今井 哲朗, トラン ゴクハオ, 奥村 幸彦.  
Language Japanese 
Journal/Book name
Japanese:電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 
English: 
Volume, Number, Page Vol. 113    No. 487   
Published date Feb. 2014 
Publisher
Japanese:一般社団法人電子情報通信学会 
English: 
Conference name
Japanese: 
English: 
Conference site
Japanese: 
English: 
Abstract スマートフォンや多様なアプリケーションサービスの普及に伴い移動通信分野におけるユーザトラフィック量は現在急激に増加しつつあり,今後10年間でトラフィック量は500倍から1000倍に増加すると予想されている.近年ではネットワーク容量の飛躍的な増大を実現するためにより広い帯域の周波数確保が期待できるSHF帯以上の高周波数帯をセルラーシステムに利用する検討等が行われている.このような高周波数帯域は大きい伝搬損失がある事に加えて,波長が短いため周辺の歩行者等からの遮蔽の影響を受けやすいという特徴がある.特に屋内環境や屋外ホットスポット環境等のユーザ密度の高いエリアで高周波数帯域を利用してゆくケースでは,歩行者が伝搬損失や受信電カ変動特性に与える影響が大きくなる.また高周波数帯では大きい伝搬損失を補償するためにビームフォーミング等を用いて利得の高い伝送を行う事等が検討されているが,指向性の高いビームパターンを形成して通信を行っている場合の歩行者による受信電力変動特性の検討等は行われていない.本稿では,高SHF帯伝搬特性解析の一検討として26GHz帯屋内準静止環境において伝搬損失測定を行い,受信電力変動特性の解析を行った.リファレンスとして同時測定した2GHz帯の測定結果に比べ26GHz帯では周辺歩行者によってより大きな受信電力変動が起きており,室内に歩行者が5人存在する条件下では,平均受信電力が1dB程度減少し,瞬時電力変動におけるKファクタは6dB程度であった.瞬時電力変動における相関時間は0.13sec.であり2GHz帯の測定結果と同程度であった.また,BSアンテナとして指向性の高いホーンアンテナを用いた場合は,周辺歩行者の移動に伴う受信電力変動への影響は小さくなるが直接波伝搬路が遮蔽された場合に大きな電力減少が生じており,直接波の遮蔽確率等を考慮した受信電力変動モデル検討が必要である事を示した.

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