近年の 「ものづくり」 の愛好者は増加を続け,その風潮は 「MAKER ムーブメント」 と称されるようになった.特にこの数年は,Raspberry Pi に代表される Linux を搭載した小型マイコンが安価に供給されて話題になっているが,目新しさに注目が集まるもののマルチユーザマルチタスク OS の利点を生かし切れていない.本研究では OS の機能と多彩なコマンドを積極的に利用するもづくりを提唱し,これを 「ものグラミング」 と呼ぶ.本論文では 「ものグラミング」 の考え方,ものグラミングに基づく教育環境をについて述べ,その有効性を示す.