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タイトル
和文:電力系統用新方式自励交直変換器の技術動向~モジュラーマルチレベル変換器(MMC)を中心として~ 
英文:Technical Trends in New-Type Voltage Source AC/DC Converters for Power Systems : with Special Focuses on Modular Multilevel Converter (MMC) 
著者
和文: 電力系統用新方式自励交直変換器調査専門委員会, 佐野憲一朗.  
英文: 電力系統用新方式自励交直変換器調査専門委員会, Kenichiro Sano.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文:電気学会技術報告 
英文: 
巻, 号, ページ Vol. 1374       
出版年月 2016年4月 
出版者
和文:電気学会 
英文:The Institute of Electrical Engineers of Japan 
会議名称
和文: 
英文: 
開催地
和文: 
英文: 
アブストラクト わが国では,東日本大震災以降,地域間連系線を増強して一層活用することが提起されており,直流連系設備への自励交直変換器の適用に対する関心が高まっている。欧州では,洋上風力発電と陸上の間の海底ケーブル送電に自励交直変換器を用いた直流送電(自励直流送電)の適用が進んでいる。米国でも,弱小な交流系統間でも需要地への大電力輸送が可能となる自励直流送電が適用されている。自励交直変換器は,他励交直変換器に比べて交流系統条件による運転制約が少ない,高調波発生量が少ない,無効電力も積極的に制御可能等の特長があるが,他励交直変換器に比べて運転損失が多いことや,直流送電線事故時に直流コンデンサ電圧が急減し,再起動に長時間要することが課題があった。近年,新方式の自励交直変換器としてモジュラーマルチレベル変換器(MMC)の高電圧大容量化が進み,電力系統への導入が始まっている。MMCはセル(単位変換器)を多段接続し,直流コンデンサをセルに分割配置し,各セルを独立動作させることで,自励交直変換器の特長を維持しつつ,運転損失が低減可能で,直流送電線事故時の直流コンデンサ電圧急減を抑制できるものと考えられている。本技術報告は,MMCを代表とする電力系統用新方式自励交直変換器の回路ハードウェアと制御システムを調査し,動作原理,適用事例,系統適用時の課題を体系的に整理して,電力系統用交直変換器に関する計画,設計,解析,製作,運用に携わる技術者・研究者に有益な情報を提供するものである。

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