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論文・著書情報


タイトル
和文:007映画の英語 ー英語クラスにおけるSkyfallの導入実践例からー 
英文: 
著者
和文: 小泉勇人.  
英文: Yuto Koizumi.  
言語 Japanese 
掲載誌/書名
和文: 
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巻, 号, ページ        
出版年月 2017年3月5日 
出版者
和文: 
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会議名称
和文:ATEM 東日本支部・2017年春季例会 
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開催地
和文:東京 
英文: 
アブストラクト 007映画は果たして、この21世紀に観るにふさわしい映画であろうか。ましてや、英語の授業で取り上げるのに適切な映画であろうか。同シリーズは言うまでもなく、第1作目Dr. No (1962)から第24作目にある最新作Spector (2015)に至るまで50年以上続いてきた息の長いフランチャイズ映画である。時代を経ても基本設定は変わらず、MI6所属スパイであるジュイムズ・ボンドが世界を股にかけて活躍する娯楽活劇である。その一方、近年においては時代遅れのスパイ映画とも揶揄されることも多い。例えば、スペクタクル重視で御都合主義の脚本、男性優位主義的な世界観、女性蔑視ともとれる台詞や描写を指摘されることもあり、深い人間ドラマや芸術性に欠けたB級映画として認識されがちなシリーズでもある。本発表では、上記の文脈ーとりわけシリーズに底流する男性優位主義的傾向ーを踏まえた上で、第23作目にあたる007 Skyfall(2012)の特異性・革新性について、英語教材化という観点から論じる。この作品固有の革新性を認識しているかどうかは、英語教材化に際して次の二点、①学生に取り組ませる場面の選択(特に、単なる会話例というより物語上の文脈を踏まえて授業を行う場合)②講師による補足説明の中身、に大きく影響する。加えて、本発表の内容は、女子大学の必修英語クラスにおいてSkyfallを導入した実践例に基づく。学生間の007映画の知識の差(シリーズ映画ゆえの「一見さんお断り」の雰囲気)、ジェンダーの差異からくる趣向の違い(「中学生男子が好きそうな」アクション映画)を乗り越え、Skyfallが21世紀を生きる学生の興味を幅広くひきつける英語教材となりうる展望を明らかにしたい。

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