日本のサステナブルファイナンス・セクター拡充に向けた方策

シューマッハキム

論文・著書情報

タイトル

和文:	日本のサステナブルファイナンス・セクター拡充に向けた方策
英文:	Capacity Building Instruments to Scale the Japanese Sustainable Finance Sector

著者

和文:	シューマッハキム.
英文:	Kim Schumacher.

言語

Japanese

掲載誌/書名

和文:	野村サステナビリティクォータリー
英文:	Nomura Sustainability Quarterly

巻, 号, ページ

Vol. 1 No. 2 (Summer)

出版年月

2020年9月

出版者

和文:	野村資本市場研究所
英文:	Nomura Institute of Capital Markets Research

会議名称

和文:
英文:

開催地

和文:
英文:

公式リンク

http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2020_stn/2020sum03.html

アブストラクト

日本のサステナブルファイナンス・セクターは近年、急速に成長している。政治や省庁等の認知度向上も背景に、日本はサステナブルファイナンス及び環境・社会・ガバナンス（ESG）投資における主要国となりつつある。日本の金融機関や事業会社は、ESG要因を組織レベルで考慮することを体系的に検討し始めている。とはいえ、重要なESG要因をより実質的に取り込むためには、日本の企業及び投資家は自身のキャパシティ拡充を通じて、ESGに関する情報開示やサステナブル投資の量と質の向上を図る必要があろう。日本のサステナブルファイナンス・セクターを世界的なベストプラクティスの基準と整合させるには、関係者間の知識格差や人材不足に対処する必要がある。例えば、大学での関連コースや社会人向け講座等の充実による能力向上の取り組みの促進が求められる。ESGを適切に取り入れることの複雑さに鑑みると、日本の金融システムをサステナブルなファイナンス・モデルへと移行させる上で、経営陣の理解度向上や将来的な専門家の育成は欠かせないと言えよう。

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